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災害時の鍵の取扱いについて

各所で台風が猛威を奮っているということで、災害時の対応について、「鍵」という目線から今回は考えていきたいと思います。

災害と鍵は直接結びつかないように感じますが、実はそんな事はありません。

災害時に活用できる防災倉庫というものが地域には設置されていることが多いです。
防災倉庫の鍵は普段は閉められており、防災時に活用できるようになっています。
防災倉庫の中には、ヘルメットやロープ、はしご、発電機、救急箱、担架、発電機などの非常用品が入っています。
家庭では用意できないようなものも入っているので、地域で集まって助け合う場合には大きな力を発揮します。

ただし、先述の通り、防災倉庫には鍵がかけられています。
これだけ充実している防災倉庫であっても、鍵が開けられなければ効果を発揮することは出来ないのです。
万が一にも「誰が鍵を持っているかわからない」ということは無いようにしておかなければなりません。

防災倉庫の管理は区や市が行っている場合があれば、町内で管理していることもあります。
各責任者が管理している形になるので、おおよそ誰が管理しているかはわかりますが、町内会などの小規模な組織ほど早い対応が求められます。

市や区などのある程度大きな組織で管理されている場合には、鍵の所在がわからなくなる心配こそ少ないですが、対応が遅くなってしまう傾向があるからです。

緊急時のそうした不都合は精神衛生上も悪影響を与えます。
防災倉庫を頼りに集まってきた地域の住民の方も、鍵が無いのではお手上げです。

もちろん、こうした場合の鍵開けの対応も当社のような鍵業者では可能ですが、これに関して言えば私達を頼ることが無いようにしていただきたいというのが本音です。
私も、鍵業者ではありますが、地域単位で見れは1人の住人なので、災害時に防災倉庫が使えないという状況に自分が置かれたとしたら、それなりに思うところはあると思います。

鍵業者としての知識・経験を人命や地域の方々の安全のために使うことが出来るのであれば本望ですが、そうした特別な技術を頼らなくてもよい状況を作っておくこともとても大切なことです。


今回は、災害時の備えとして、防災倉庫の鍵を主題にご紹介しましたが、防災倉庫に限ったことでは無いので、普段使わない鍵の所在はよく把握しておくようにしましょう。